医療法人大山医院|京都市伏見区深草西浦町の耳鼻咽喉科、言語聴覚外来、補聴器外来

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役に立つ補聴器を手に入れよう

“聞こえ”のしくみ
きこえないということをよく知るには、まず耳のしくみを知ることが大切です。
音は空気の振動として耳介で集められ、耳の穴(外耳道)に入り、鼓膜を振動させ、中耳にある小さい3つの骨(耳小骨)によって内耳に伝えられます。内耳は硬い骨に覆われていて、音を感知する蝸牛(かたつむり管)があります。蝸牛は3つの部屋に分かれていて、それぞれリンパ液で満たされ、中央の部屋(蝸牛管)に音を感知する細胞(毛があるので有毛細胞と呼ぶ)があります。有毛細胞は振動という機械的な信号を音の高低に応じて電気信号に変える役割を担っています。電気信号は聴神経によって有毛細胞から大脳に伝えられます。

難聴と言ってもいろいろある
一口に難聴(きこえない)といっても実にさまざまで、聞こえの程度だけでは理解できません。難聴の原因がどの部位の障害で起こったのか(伝音難聴、感音難聴、混合難聴)、障害が何時起こったのか(先天性難聴、中途失聴)、聴力の形(高音障害、低音障害)などによって難聴の意味が大きく変わります。”役に立つ補聴器を手に入れる”には、この診断が特に大切です。

役に立つ補聴器を手に入れるには
I.まず耳鼻咽喉科の医師へ・・。
きこえが悪くなったと思ったり言われたりしたら、まず耳鼻咽喉科を受診することが大切です。耳鼻咽喉科では、難聴の原因や程度を診断して、補聴器適応の可否を判断します。適応があると判定した場合には、補聴器適合検査を行い、耳に合った補聴器の選定を行います。(日本耳鼻咽喉科学会では、平成17年度から専門的に補聴器相談に対応できる補聴器相談医を養成し認定しています。)

II.補聴器販売店へ・・。(耳鼻咽喉科の医師に認定補聴器専門店を紹介してもらうことを推奨)
補聴器販売店では、耳鼻咽喉科の医師の検査成績を基本に適当な補聴器を選定します。この場合すぐに購入しないでください。その補聴器を2週間ほど貸し出してもらい日常生活で試聴した結果、納得して購入することが大切です。

III.耳と聴力の管理と、補聴器の管理・・。(残念なことにこれがほとんどなされていない)
補聴器を使っていて聞こえなくなることがよくあります。この場合、補聴器に原因があるだけでなく、耳に原因(耳垢など)があることが多いです。そのため、まず耳鼻咽喉科の医師に相談することが大切です。補聴器をお使いの方には、気楽に相談できる「かかりつけの耳鼻咽喉科の医師」を決められることをぜひお勧めします。