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聴覚障害者に対するコミュニケーション方法

聴覚障害者に対するコミュニケーション方法

私は京都産業保健推進センターの相談員を務めています。
推進センターでは毎月メールマガジンを発行していますが、11月1日号にて「聴覚障害者にとって働きやすい職場」と題して投稿しました。非常に長い文章ですのでその中から、「聴覚障害者に対するコミュニケーション方法」について記載した部分を紹介いたします。
障害者は身体障害者、知的障害者、精神障害者の3つに大きく分けられますが、聴覚障害者は、視覚障害者、肢体不自由者等と共に身体障害者の中に分類されています。「聴覚障害」と一口にいっても実に様々で、難聴者の「聞こえ」を理解して頂くことはかなり困難です。
難聴には3つタイプがあります。伝音難聴、感音難聴、混合難聴です。伝音難聴は鼓膜に穴が開いたり、鼓膜の振動を内耳に伝える耳小骨の障害により聞こえにくくなった状態で、補聴器で音量を大きくしてやると、比較的よく言葉が判別できるタイプです。感音難聴は内耳(蝸牛)から脳の間の障害により聞こえにくくなった状態で、補聴器の音量を上げても、音声が「音」として聞こえてもはっきり言葉として聞き取ることができず、何を言っているのか良くわからないタイプです。混合難聴はこの両者が混ざっているタイプです。
「耳がきこえない」という障害は、肢体不自由や視覚障害のように外から見ただけでは全くわからず、耳栓やヘッドホンなどで疑似体験したとしても実感はあまりわからない障害で、聴覚障害者と音声言語でコミュニケーションすることにより始めてその障害を認識する障害です。
テレビドラマなどの影響もあり、一般の人には「聴覚障害者」=「手話」という固定観念が強いようです。しかし難聴者に対して、「職場でのコミュニケーション方法」を調査したアンケート結果「第10回全国中途失聴者・難聴者福祉大会(京都市)平成15年10月」によりますと、聴覚障害者が同僚等(健聴者)の話しかける時のコミュニケーション方法は、音声(口話)が66%、筆談が19%、手話が14%であり、逆に同僚等が聴覚障害者に話しかける時には、音声(口話)が65%、筆談が27%、手話は17%です。また、聴覚障害者が希望するコミュニケーション方法も音声(口話)と筆談が43%で、手話が35%です。この結果は、聴覚障害者のコミュニケーション手段としては、手話だけでなく口話、筆談も同程度以上に利用されていることを示しています。
ここで、聴覚障害者のコミュニケーション方法について簡単に紹介したいと思います。コミュニケーションン方法には、手話、身振り・ジェスチャー、筆談、口話、読話、補聴器などがあります。
まず手話です。最近は手話も言語の一として認識されています。しかし健聴者は自然と話し言葉が身につきますが、手話は訓練しないと身に付きませんので、聴覚障害者となってもすぐに手話が使える訳ではありません。したがって聴覚障害者であっても手話を使えない人が大勢いることを知っておいてください。
次に身振り・ジェスチャーです。聞こえる人は手話を知らないのが圧倒的ですので、身振りなどを工夫して聴覚障害者に伝えることもある程度有効です。
次に筆談です。手話を十分使いこなせない聴覚障害者にとっては文字情報がとても重要です。紙と鉛筆さえあれば筆談はできますので簡便で有効な方法です。
次に口話(耳で聞き取り、音声で話すこと)です。聴覚障害者の発音能力や発語明瞭度は失聴時期により異なります。健聴者は自分の言葉を自分の耳で無意識にフィードバックして音声を修正しているのに対して、聴覚障害者はそのフィードバックが困難なため発音の明瞭さにかけることがあります。言語獲得前に失聴した幼児はそのために聾学校などでの口話訓練を受けているのです。
次に読話(口の形を読み取ること)といって口の形や動きで言葉を読取る方法です。テレビドラマで聴覚障害者が相手の話している内容を口の動きだけで理解しているシーンが良くありますが、誰しもが出来るとは限りません。読話だけでは十分に理解できないので筆談、手話、身振りなどを併用することが大切です。
最後に補聴器についてお話します。聴覚障害者で補聴器を装用している人は多いですが、装用しているからといって、必ずしも良く聞こえるとは限りません。補聴器はあくまで「補助」にすぎませんので、補聴器を装用している聴覚障害者に対しても読話、口話、筆談などを併用することが大切です。
以上、いくつかの方法を紹介しましたが、聴覚障害者の聴覚障害は実に様々ですので、夫々の聴覚障害者にあったコミュニケーション方法を利用することが大切です。

2014-08-21 13:22:10

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